Notionで見積・請求を管理し、PDFまで出す無料テンプレートを公開しました
案件管理も顧客管理もNotionに寄せていると、見積や請求も同じ場所で完結させたくなります。
ただ、NotionのページをそのままPDFにすると、宛先・明細・税額・印影まわりが「送っていい帳票」になりにくい。結局Excelや別の請求ツールへ打ち直す、という流れに戻りがちです。
そこで、Notionで見積・請求データを管理し、必要なときだけ正式な見積書・請求書PDFを出すテンプレートをNotion Marketplaceに公開しました。日本語版と英語版があります。
この記事では、中身・使い方・PDF出力までの流れをまとめます。
このテンプレートでできること
テンプレートには、見積・請求の運用に必要なDBが最初から入っています。
- 取引先マスタ — 会社情報・連絡先・支払条件を一元管理
- 見積管理 — ヘッダーと明細を紐づけ、小計・税・合計を自動集計
- 請求管理 — 見積から請求へ複製し、入金ステータスまで追跡
- 予実ダッシュボード — 受注確度つきの見込と、請求実績を月次で比較
- PDF出力 — Re:port FlowのMCP経由で、見積書・請求書PDFを生成
見積・請求の管理そのものはNotionだけで完結します。PDFが必要なときだけ、外部サービス(Re:port Flow)を使います。
なぜNotionのPDFエクスポートだけでは足りないか
Notionのエクスポートは「ページの見た目をPDFにする」機能です。業務帳票として求められる次の点が、安定しません。
- A4に収まる明細表と改ページ
- 宛先・発行日・支払期日の定位置
- 税区分(内税/外税/非課税)を踏まえた金額欄
- 送付用の体裁(ロゴ、余白、印影欄など)
だからデータはNotionにあるのに、帳票だけ別ツールへ移す、という二重管理が起きます。このテンプレートは、その二重管理を減らすためのものです。
はじめの3ステップ
複製から最初のPDFまで、だいたい次の順です。
- Notionにテンプレートを複製し、データを入れる
サンプルデータのままでも動作確認できます。取引先・見積・明細を自分の案件に差し替えてください。
- Re:port Flowで帳票デザインを複製する
見積書・請求書のデザインテンプレートを、自分のワークスペースへコピーします(無料登録あり)。
- Notion AIにRe:port Flow MCPを接続し、PDFを依頼する
Notionの「設定 → コネクト」から、MCP接続URLに https://mcp.re-port-flow.com/mcp を追加します。OAuthでワークスペースを選んだあと、例えば次のように依頼します。
この見積の内容で、Re:port Flowの見積書テンプレートから見積書PDFを作成してください。生成前に品目・数量・単価・税区分を確認してください。
接続手順の詳細は MCP接続ガイド を参照してください。
見積から請求への複製
受注した見積を、手で打ち直さず請求へ移せます。テンプレート付属のNotion AIスキルを使うと、明細のコピー・取引先の紐づけ・支払期日の設定までまとめて作成されます。
分割請求やフェーズ請求にも使えるので、「1見積=1請求」に固定されません。
英語テンプレートについて
海外クライアント向けには英語版を用意しています。構成は日本語版と同じで、Quotes / Invoices / Clients、見込と実績のダッシュボード、PDF出力まで一続きです。
- Quotes & Invoices — Create, Manage & Export PDF
- Quote PDF: templates.re-port-flow.com
- Invoice PDF: templates.re-port-flow.com
金額の表示通貨は、各DBの数値フォーマットで切り替えられます。
向いている人 / 向いていない人
向いているのは、次のような使い方をしている人です。
- フリーランスや小規模チームで、見積・請求をNotionに寄せたい
- 取引先ごとの履歴を残しつつ、送付用PDFだけ整えたい
- 見込(受注確度つき)と請求実績を同じ画面で見たい
向いていないケースもあります。
- 会計ソフト側で請求書発行まで完結しており、Notionにデータを持たない
- 紙の社内帳票を大量に印刷する運用が主で、PDF送付がほぼない
無理に寄せる必要はありません。Notionがすでに業務のハブになっている人向けです。
よくある質問
Re:port Flowは必須ですか?
見積・請求の管理だけなら不要です。PDF出力をするときだけ使います。
消費税や通貨は変更できますか?
税区分は明細ごとに内税/外税/非課税を選べます。通貨表示は、Amount / Tax / Total などの数値プロパティのフォーマットを変更してください。
サンプルデータはどうすればいいですか?
Quotes / Invoices / Clients(および明細DB)の行を削除して構いません。データベース本体と「Databases (do not delete)」相当のページは消さないでください。
Notion AI以外でも使えますか?
使えます。Claude、Cursor、VS Codeなど、MCPクライアントから同じリモートURLを登録できます。詳細は MCP接続ガイド を見てください。
どんなデータが外部に送られますか?
PDF生成を依頼したときだけ、対象の見積・請求データ(宛先、品目、数量、単価、金額、日付など)がRe:port Flowへ送られます。依頼していない行が自動送信されることはありません。
まとめ
Notion Marketplaceの無料テンプレートで、見積・請求の管理からPDF出力までの導線を公開しました。
- 日本語テンプレート: marketplace
- 英語テンプレート: marketplace
- 帳票デザインの複製: 見積書 / 請求書
- Re:port Flowを試す: 無料登録
まずはサンプル見積のまま1枚PDFを出してみるのが、いちばん早い確認方法です。
関連: 既存の「ReportFlow側からNotion DBを取りにいく」連携解説は Notion DBから帳票PDFを自動生成する方法 を参照。本記事はMarketplaceテンプレート+Notion AI(MCP)経路の案内です。